沼底でイキル

俳優沼落ちたてのおたく三十路が末路を目指して進むブログ。死んだら骨は湘南の海に巻いてほしい。

フラスタ問題について考える

 

某お花屋さんが声をあげているフラスタ問題について、ファンがあげている攻撃的な発言について、すこしモヤっとしたので記事にします。こんにちは押沼です。

 

フラスタ=フラワースタンド=スタンド花 ってイイヨネ!

お花が沢山ロビーに飾ってあると、ただ観劇に行っただけの他人がみても心躍るものがあるし、いざ自分が推しにお花出すぞ!ってなったときにはどんなお花にしようかな~推しはよろこんでくれるかな~って本当に楽しいものです。

そんなわくわくを込めてお花屋さんに注文して、決して安くはない金額を支払って届けてもらうお花、そりゃあ飾られた時にぐちゃぐちゃだったら悲しい思いをするのは当然だと思う。

 

せっかく作ったのに。

せっかく推しに見てもらえるはずだったのに。

せっかくお金払ったのに。

せっかく推しの記念の公演だったのに。

 

残念だし、悲しいし、悔しい。そんな気持ちはよく分かる。

いざ自分が、自分の出した花がそんなことになったら、やりきれない気持ちになってしまうと思う。

 

でもな!!!!!

 

それでも!!!!!!

 

 

運営を批判したり、強い攻撃的な言葉で非難するのは、よくないと思うな~~~~~~~!?!?!?!?!?!?

 

フラスタって、結局は「推しを思うファンの心の具現」であり、

運営側にも役者にも、利益としては、

 

ま~~~~~~~~~~~ったく!!

 

 

な~~~~~~~~~~~~~~~~んにも!!!!!

 

 

還元されないんだよお花を贈ったところで!!!!!!!!!!

 

「見栄」という大きな利点はあれど。

「利益」として金を生む道具にはなりえないのである。

 

下手したら「その花出す金でチケット買ってくれた方が全然うれしい」って思う役者もいるだろうしそれに対して「うるせえ入れる日のチケットは全部買ってんだよでも全通出来ないからその代わりその金で花出してやってんだよこっちはよ」っていうファンもいるかもしれない。え?そんな不毛な関係ある??つらい。

 

更にいうと運営側としてはその全く利益を生まないお花に対して「労力」を割かなければならないのである。

 

①レギュレーションを出す

多分劇場側と確認し合って消防法とかいろいろクリアして、どのくらいの量が届きそうか役者さんの集客力を予想して、必要があればサイズ指定して、起こりうるすべての問題点に先周りして注意点などをフラスタを出そうとしている人たちにお知らせする作業。あときっとなんかほかにもやることがいっぱいある。

 

②お花を受け取る

運ばれてきたお花を、企業さんとかお偉いさんからのお花をいいところに配置したり、役者さんごとにまとめて置けるように計算して重いフラスタを移動させて、劇場を汚さないように花粉とかとる。楽日に回収に来てもらえるように伝票をまとめておいたり、あときっとなんかほかにもやることがいっぱいある。

 

③毎日見守る

毎日お花をあげる。ラメとか花びらが落ちてたら掃除する。あきらかに駄目になってしまったお花は間引いてあげる。それ以外に毎日たくさんなんかほかにもやることがいっぱいある。

 

④撤収

回収に来てくれたお花屋さんについでにアレンジメント花回収してもらったり、回収の時間に来てくれないお花屋さんに連絡したり、きっとファンから「あの立札とか付属品持って帰っちゃだめですか…?」って聞かれたり「あのアレンジメント花どのお花屋さんが回収していったかわかりませんか…!?!?!?」って泣きつかれたり、散った花びらを掃除したり、あときっとなんかほかにもやることがいっぱいある。

 

学校のお花の水やり程度に見えて、素人目に考えても結構お花の面倒みるの大変だと思うし、結構スタッフさん割いてるのではないのか…?

その割いたスタッフさんって、ボランティアさんじゃなければどっかの派遣会社からスタッフ雇ってたり、日給が発生しているスタッフさんなんじゃないか。

下手したら回収され損ねた花をゴミとして出すためにむしろお金を払わなければならないことだってあるだろう。

 

 

そう考えると運営側ってまったくフラスタを扱う事に利点ってなくない????

 

でもでもそれでも、

ファンが「推しを想って贈ったお花」を、運営さんは「ファンを想って劇場に飾って」くれてるのですよ。

 

 

そこは汲んであげてもいいんじゃないかなって、思うのです。

 

 

だってめんどくさがられたらそもそもお花を受け付けてくれないんだよ。

お花出してもいい環境を整えてくれるのは運営さんなんだよ。

 

フラスタのサイズに規定があるってことは、

「ものすごく大量に届く可能性があるから、少しでも多くのお花を飾る為に、サイズに制限をつけさせていただきます」とか「劇場の規定から計算したらそのサイズが最大値」とか、きっといろいろ理由があるだろうけど、とにかくそのサイズ感の物なら「あなたの気持ちを会場に安全に飾れるよ!」っていうことなんだと思うのです。

 

底辺40cm×40cm以内、高さ180cm以下って言う規定は良くお見かけする数字ですがなんなんだろうね。一番コンパクトな底サイズで倒れない安全なサイズなのかな。調べてないからわからないけど、既定サイズなんだろうと納得するよりほかないよね。

 

その規定内で、いかに素敵なお花を考えるか、それも一つのミッションみたいで楽しいと思います。

 

そしてそんなお客様からのオーダーにお応えしつつ、規定内に収めるというミッション、お花屋さんも精が出ると思います。

 

そして届けられたお花、全国から寄せられた大量のファンからの想い、限られたスペースで飾ろうと運営さんが努力した結果の、

 

今回の悲劇だと思います。

 

残念なことに。

 

それぞれが一生懸命やった結果。

 

 

スタッフさんだって、故意に悪意があってあんなふうにギッチギチに並べたわけじゃないと思うんですよね。

 

みんながみんな、既定のサイズから想定できる範囲の大きさで、過度な装飾の無い、それでも素敵なお花を贈っていれば、あそこまでギッチギチ並べにはならなかったんじゃないかなあ?って、傍目からみるとそんな印象を受けた。

あまりに過度なものについては、お花自体が持っている魅力をもう少し信じてあげもいいんじゃない…?って思ってしまった。

 

規定がある時はそれなりの理由があるんだから、ここぞとばかりに法の抜け穴をついたような手法で華美なものを送らずに、追いかけて追いかけて追いかけて、既定サイズのない好きな大きさのお花を好きなだけ出していい公演に巡り合えた時に、最高の自己顕示欲を込めたお花を贈ったらいいと思うのです。

 

さもなくば今回のように、せっかくけっこうな金を出して贈ったフラスタがぎゅっぎゅ詰めにされて飾られるようなことはなくなると思うのです。

 

ちなみに、フラスタの完成画像と会場に展示されたときの比較画像を拝見したけど、「破壊された」ってほど見た目に変化があったようには見えなかった。他のお花で隠れちゃってるな、ぐらいの印象だったから、「破壊された!!!」は少し言い過ぎだと思うな…

 

自己顕示欲の強すぎるお花は、そのお花のせいで誰かがけがをしたり、消防法を犯してしまう原因になった場合最悪公演が中止になることだってあるよってことは、お花を贈る側の人間たちは、大げさかもしれないけど少し頭の中に入れておいた方がいいと思った今回の件でした。

 

 

 

まあ自分が出した花がもし酷い扱いを受けたら私だってブチギレ案件だけどな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

押沼。